お客様の声
「体験会」で知った珪藻土の効能と手塗りの壁の楽しさ、満足の出来栄え
杉山さんご一家
杉山さんに「新居の壁は自分たちで塗ろう」と決意させたのは、妻と両親にも声をかけて出かけたワークショップ(珪藻土体験会)がきっかけ。晴れて入居するまでの約2週間、会社の帰りに、また休日返上で励んだ手塗りの壁は、見事に完成した。
リビングでくつろぐ杉山さん一家。
「子供たちにニセモノの手触りは教えたくない。本物の木や壁の質感に触れながら、健康に育ってほしかった」
次に考えたのが床材である。着目したのは、硬く傷がつきにくく色合いも模様の具合もきれいなカリンの木。さらに、この木の質感に合う壁材を探す。
最初は土壁や漆喰を考えたが、あるときインターネットで「珪藻土」の存在を知る。植物性プランクトン(藻)が化石化したもので、調湿性が高く、快適な湿度を保ってくれるばかりか、結露を防ぎ、カビ・ダニを抑え、生活臭や有害成分に対する高い吸着・脱臭性能もあるという。
透さんは早速、珪藻土の販売メーカー・サメジマコーポレーションが開いていたワークショップ(珪藻土体験会)に参加。珪藻土の性能を学び、壁塗りの実習を受ける。
「これだと思いましたね」と透さん。
同時に、業者に依頼することなく自ら塗ることを決意した瞬間でもあった。
「一度の体験で、やれるという手応えは十分に感じましたし、家を自分たちで建てたという実感が得られることはすばらしい」
新居で珪藻土を塗る範囲は約200㎡。業者に頼めば140万円かかるが、自分たちで塗れば40万円ほどですむのも魅力だった。
「妻と両親の4人でやれば、なおのこと心強い。そこで二度目の体験会には4人で出かけました」
両親はせっかく建てる家なのに、駄目ににはしないかと反対したが、珪藻土を体験して納得がいったよう。しかし、一言も反対しなかった久美さんは、
「塗る範囲が広がったので、最後までできるか不安でした」と当時を振り返る。
作業は入居日の2週間前から始まった。まず、練習用としては打ってつけの、納屋として造られた人目につかない蔵の壁。4人は悪戦苦闘。決して上手とはいえない出来栄えだったが、塗り終えたことで自信を生んだ。
そして寝室、リビング、和室へと進み、腕は格段に上達し、面白さも倍増。透さんは仕事を終えてから深夜まで、また休日をつぶしての突貫作業を続けた。しかし、ときには失敗も経験。
「和室の杉のムク材にワックスを塗っていて壁にかけてしまい、大きなシミができた。でも、しばらくすると、そのシミがきれいに消えている。珪藻土が吸い取ったのです。子供部屋は子供たちがもっと大きくなってから塗るつもりでしたが、塗りたいという衝動は抑えきれず(笑)」
そして晴れて完成。新築の家に漂う特有の臭いはまったくしなかった。目前に迫った透さんの両親の家のリフォームにも、珪藻土を塗ることが決まった。その日が来ることを、透さんはいまかいまかとと待ち構えている。
使用した「リターナブルパウダー」は全4色。和室の壁は特別色「ビスケット」を使った。
2階の子供部屋の壁を塗り終えて作業は完成した。
「腕が鳴りますね」と語る杉山さん。
「時間の経過とともに変わる壁の表情を眺めるのも楽しい」という。
台所の壁は久美さんの作品。調度品は透さんのお手製。
プラモデルやカメラなど多趣味の透さんの部屋。奥の蔵の壁は、中2階の蔵同様、両親と夫婦の4人で練習用に塗った。
1階のトイレの壁は久美さんが担当。なかなかの出来栄え。
トイレの壁にはオールドローズという色の珪藻土を使った。ガラス玉を埋め込んで、他の壁とは違った雰囲気を出している。
珪藻土塗りを楽しんだ記念に、両親と杉山さんの家族6人の手形が付けられた玄関の壁。その思い出はいつまでも残る。
リビングや和室などとは違ったおもむきにしたいと、洗面所の壁には珪藻土が乾かないうちに櫛で横筋を付けた。
リビングルームの壁の色はアイボリーを採用。単にきれいに仕上るのではなく、こての筋目を生かしながら塗っていく。
「湘南スタイルmagazine第17号」(えい出版)に掲載
ワークショップ「かべぬり体験会」
珪藻土の塗り方、特徴を楽しくていねいにお教えします。体験会は日本全国で開催中!