『湿気と仲良く暮らす』湿害防止工法

自然の力を活用する、自然共生型の湿気対策、それは湿気と仲良く暮らすということです。

自然の力で湿度をコントロール

湿気と仲良く暮らす自然共生型の湿気対策とは、壁や天井に珪藻土のような『調湿材』を使用する方法です。調湿材とは湿気を吸ったり吐いたりする吸放湿機能のある素材で、室内の相対湿度の変動を抑え、一定にしようとする働きがあります。それは材料の自律的機能であり、半永久的です。
 たとえば、台所や浴室からは一時的に大量の湿気が発生します。『対決型』の湿気対策ではこれを強制換気で屋外に排気し、過乾燥になれば加湿器を使います。これに対し『自然共生型』は壁や天井の調湿材がこれを吸湿、ストックし、空気が乾いてくれば再び放湿して過乾燥を防ぎます。
 このように、自然共生型はもっとも簡単な湿気対策で、言ってみれば設備とランニングコストをかけないメンテナンスフリーの空調です。また、生活蒸気の潜熱(温度の変化を伴わないで吸収または放出される熱量)が調湿材に蓄熱されることから、室温と壁温の差が小さくなり、温度環境の快適性を高める効果もあります。

POINT 産地による違い…『細孔』の大きさこうした調湿材の自律的吸放湿機能のメカニズムについては、理論的に解明されているわけではありませんが、その根源は珪藻土の持つ細孔の働き、『メソポア』の力です。
 細孔はその大きさ、直径によってミクロポア、メソポア、マクロポアの3つに分けられます。調湿材の自律的吸放湿機能は、右の模式図に示したように、メソポア領域の細孔が持つ特有の機能です。メソポアよりもおおきなマクロポアには吸湿する力そのものがなく、それよりも小さいミクロポアは、一方的に吸湿するだけで自律的に放湿しません。
 たとえば、スポンジや軽石は典型的なマクロポアの多孔質材料です。これらは液体の水を吸う力には優れていますが、気体の水である水蒸気(湿気)を吸う吸湿力はありません。また、乾燥剤として知られているシリカゲルは、ミクロポアを代表する多孔質材料です。これは湿気があれば吸湿する一方で、自律的に放湿しません。したがって、限界まで吸湿したシリカゲルを元の状態に戻すためには、100℃の温度で強制的に乾燥しなければなりません。

特許:建築物の湿害防止工法[第3429243号]

優れた機能の調湿材を適切に使用した壁構造により、建築物の湿害を防止して耐久性の向上を図り、あわせて室内の温湿度を良好に維持することで、住環境を健康で快適にする建築技術です。日本の気候風土に合った伝統的な建築技術を受け継ぎ、高機能調湿材によって発展させた、新たな建築技術です。

高気密工法は高断熱住宅の湿害対策として生まれ普及してきた技術です。それは,防湿フィルムで湿気が壁体内に入らないようにするという考えを基本にした手法ですが,現実とのギャップは大きく湿害は解消されていません。このギャップは,「湿気に関する研究」を軽視していることもあって,フィルムによる防湿効果を過大に評価する一方で,高気密化した壁体内に侵入する湿気の挙動を過小に評価していることにあると考えています。

通気層工法そこで登場してきたのが,防湿フィルムと組み合わせた通気層工法です。壁体内に滞留する湿気は,外壁に設けた通気層によって速やかに排気されるという考えに基づいています。しかし,壁内に侵入した湿気は,通気層の換気能力では容易に排出されないことが弊社の研究で明らかになっています。また、夏の冷房時には夏型結露を招き,北海道はともかくその他の地方の湿害はこれまで以上に深刻になるのではないかと考えています。
 そもそも高気密工法は,壁体による自然換気を極力抑える技術ですが,通気層工法は逆にそれを高める技術です。両者は相対立し,あちらを立てればこちらが立たずという矛盾した関係にあり,ここに高気密・通気層工法の本質的な問題があります。計画換気も然りですが,高断熱住宅が普及した以降の湿害対策に共通する技術思想は,湿気は有害だとし,それを建物から強制的に排除する考えを基本にしています。

過剰な湿気が滞留しますと湿害を招きますが,適度な湿気がなければ人間の生命活動と健康は維持できません。湿気を建物から排除する技術ではなく建物が許容しうる吸湿力を大きくし,湿気とうまく付き合いながら湿害を招かない技術,それが弊社の調湿材を応用した湿害防止工法です。

 

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